プラセンタが育毛に良いという説は、サプリメントで摂取することでの効果と、プラセンタ注射でのエイジングケア効果で育毛にも良いという2つの意味を含んでいます。
また、プラセンタは実際に頭皮に注射して、プラセンタに含まれる成長因子が発毛を促すという、「発毛治療」にも使われています。
ここでは、プラセンタの育毛効果、発毛治療での効果やプラセンタとはそもそもなんなのか?について解説していきます。
プラセンタとは
プラセンタとは哺乳類の胎盤から有効成分を抽出したエキスのことです。
動物は出産すると、実は自分の胎盤を食べてしまいます。胎盤は栄養豊富なので、産後すぐに体力を回復させるために出産後に胎盤を食べるのだと言われています。
プラセンタには、10種類のアミノ酸をはじめ、ビタミン類、各種ミネラル、タンパク質などの栄養成分が豊富に含まれています。動物は本能的に、生き残るために栄養をとろうとするのです。
プラセンタ(胎盤)には、健康に良いだけでなく美容にも良い成分がたくさん含まれています。特に、「成長因子」が含まれている点が他の美容成分にはない最大の特徴。
成長因子は胎児を成長させるための成分です。つまり、細胞の分裂や増殖を促進させる成分であるということです。
プラセンタが育毛の手助けになる理由って?
成長因子には健康や美容に良いさまざまな効果があります。細胞の働きが活性化すれば、お肌はもちろん髪の元である毛母細胞の活性化にも期待できます。
さらに、プラセンタには自律神経を調整する作用もあります。大きなストレスを受けていると、交感神経と副交感神経の働きが乱れて自律神経の働きが悪くなります。
ストレスによる自律神経の乱れも薄毛の原因になりますから、こうした薄毛の原因を取り除くことで育毛効果を高めることができるんです。
プラセンタの摂取方法は2つある
プラセンタを摂取する方法は2つ。注射とサプリメントの服用です。
ヒト由来のプラセンタは効果が高いですが、医療機関で注射を受ける必要があります(実費)
一般的に手軽に取れるのはサプリメントです。注射と内服の両方を行うなら、より効果を実感できるでしょう。
次からはその2つの方法について解説していきます。
プラセンタ注射
医療機関では、ヒト由来のプラセンタを注射によって処方してもらうことができます。
「他人の胎盤から抽出した成分」というと、気持ちが悪いとか、安全性が心配だと思うかもしれませんが、医療機関で処方されるヒト由来のプラセンタは安全です。
日本国内の病院で出産した人の胎盤を使って、厚生労働省から認可された、限られた大手製薬メーカーだけが製造しています。
当然ながら製造過程でも厳しい検査がなされます。血液検査、肝炎、HIV感染検査を通った、安全性の高い胎盤だけを原料に使用しています。さらに、胎盤の血液は特殊な方法で100%除去されています。
エイジングケア目的のプラセンタ注射は、腕や臀部から注入します。
頭皮への注射
美容目的のプラセンタ注射は臀部などに摂取しますが、薄毛治療が目的の場合、頭皮に直接プラセンタを注射します。プラセンタに含まれる成長因子が毛母細胞を活発にさせるので、髪の毛を強く太くしたりする育毛効果が期待できます。
また、薄毛の原因の一つとして、頭皮が硬くなり皮脂や汚れが毛穴に詰まってしまうということもありますが、プラセンタの成長因子は新陳代謝をよくするので、頭皮が柔らかくなり毛穴のつまりを防ぐこともできるのです。
注射の場合は薄毛治療に対しては保険適用にならないため自費での治療になってしまいます。保険適用になるのは、更年期障害や婦人科系の疾患などの診断がつく場合のみです。
プラセンタサプリ
「注射は苦手」「頭皮に注射するのは怖い」という人も少なくありません。そんな時には、プラセンタの服用で体の内側からケアすることができます。
プラセンタサプリメントを服用するメリットは、注射に比べるとリスクが低く、金銭面での負担も軽いということがあげられます。
プラセンタは、市販のサプリメントでもかまいませんが、クリニックや医院でもプラセンタの内服タイプを処方してくれます。お肌の潤いを保つなどの美容面での効果もありますし、産後のホルモンバランスの乱れ、更年期障害などの症状を軽くするという効果もあります。
サプリやドリンクなどの形で市販されているプラセンタは、動物由来のものです。馬、羊、豚の胎盤を原料として作られます。十分な衛生管理のもとで製造され、感染症などのチェックも厳しく行われています。
他の動物より高級品とされている馬プラセンタは、徹底的に健康管理されたサラブレッドの胎盤を由来としています。馬は体温が高いため寄生虫などの心配が少なく安全性が高いと言われています。
買いやすいお値段のものが多いのは豚プラセンタです。原料の安全性としては馬プラセンタと同じですが、アミノ酸の種類が馬より少ないと言われています。
羊のプラセンタは日本にはあまり流通していません。
動物由来のプラセンタを服用する場合は、まれにアレルギー反応が出ることがあるので、小児喘息やアレルギーなどを持っている人は、医師の管理の下で服用するように注意してください。
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【まとめ】プラセンタを育毛ケアに取り入れるなら?
プラセンタを取り入れるのには2つの方法があります。注射とサプリメントです。
プラセンタ注射はコスト面以外にも、一定の間隔で医療機関へ通わなくてはいけないというデメリットもあります。
サプリメントは注射よりも効果を実感しにくいですが、数か月単位で続けることでだんだんと効果が表れてきた人も存在します。自宅で手軽に続けられるのもメリット。
プラセンタの成長因子を直接頭皮に注射する「治療」はもっとも高額です。普通の医療機関ではなく、薄毛治療のクリニックや美容皮膚科で行っています。
そもそも薄毛への対処法がわからない人へ
プラセンタに限らず、なにか一つの成分さえ取り入れれば薄毛が改善する!というわけには行かないのが女性の薄毛改善の難しいところ。
もし、自分の薄毛の原因や、それに対する対処法自体がよくわかっていない。という人は、まずは正しい知識から身につけて対処法を考えましょう。
