17型コラーゲンが白髪と抜け毛防止に大きな効果を発揮するということがわかったのが2016年。
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- 17型コラーゲンというのはいったい何なのか?
- どうしたら増やせるの?
- 育毛剤やサプリはある?
などなど、薄毛や白髪に悩む人が期待していることをまとめてみました!
そもそも17型コラーゲンというのは?
人間の体にもともと存在しているのがコラーゲン。肌や髪の健康や美しさを保つのに重要な役割を果たし、残念ながら年齢とともに減っていきます。
美容効果を期待してコラーゲンサプリを飲む女性も多いですよね。コラーゲンサプリの効果自体には医学的には根拠が乏しいという説が強い一方、実際に肌への効果を感じて続ける女性も少なくありません。
そんなコラーゲンのなかでも、17型コラーゲンというのは頭皮の毛根の中の毛を作りだす部分、「バルジ領域」という場所に存在します。
17型コラーゲンが足りなくなると、髪の脱毛や白髪を引き起こします。
17型コラーゲンが薄毛と白髪に効果があるという研究結果
2016年に東京医科歯科大学の難治疾患研究所・幹細胞医学分野の西村栄美教授らの研究チームが発表した研究結果によると、加齢による薄毛の原因は、頭皮に存在する「17型コラーゲン」が減ることで起こるという事実を突き止めました。
以下が研究結果をポイントでまとめた引用文です。
- 毛包幹細胞が発現する17型コラーゲンは、毛包幹細胞の維持に必須であることが判明。
- 毛包幹細胞はTGF−βシグナルを介して色素幹細胞を維持しており、ニッチ細胞として働くことが判明。
- 17型コラーゲンが幹細胞の維持を介して白髪と脱毛を抑制することから、その予防や治療への応用が期待される。
人間の髪の毛を作るバルジ領域には、毛を作る細胞「毛包幹細胞」と、髪の色素を作る「色素幹細胞」が存在しています。この2種類の細胞は、かかわりあって維持されていること、17型コラーゲンが毛包幹細胞の維持に重要な役割を持っていることがわかりました。
つまり、17型コラーゲンが不足すると毛包幹細胞が維持できなくなり、それに連動して色素幹細胞への供給システムも破たんします。その結果、毛包が小さくなり白髪と脱毛を引きおこしてしまいます。
17型コラーゲンはどうして減ってしまうの?
17型コラーゲンは加齢とともに減ってしまいます。
髪の毛が生み出されるとき、毛包の中の幹細胞の中のDNAに傷ができるのですが、若いころには自分で修復できていたのが年齢とともにできなくなります。その際に修復するのに生み出される酵素が、17型コラーゲンを分解してしまうことが判明しました。
加齢以外にも病気やストレスなどで増える活性酸素でも細胞が傷つき、酵素が発生します。
また、先天的に17型コラーゲンが少ない人も存在するようです。年齢的にも若い人が脱毛や白髪で悩むのはこういった理由があるからなんです。
17型コラーゲンはどうすれば増える?
17型コラーゲンを直接増やすようなサプリや育毛剤は、残念ながら発売されていません。17型コラーゲンと抜け毛・白髪の関係が発見されてからまだ日が浅いので仕方ありませんね。
研究は続けられているので今後に期待しましょう!
間接的にコラーゲンを増やすには?
直接頭皮に17型コラーゲンを増やす方法は残念ながらまだ確立されていません。17型コラーゲンは、現状では増やすというよりはこれ以上減らさないことが大切です。
といっても少しでも何かできないか?と思ってしまいますよね。17型コラーゲンだけを劇的に増やす方法はありませんが、体全体のコラーゲン量をアップする方法ならすでにご存じの人も多いはず。
17型コラーゲンはじめ、体内のコラーゲン生成に大切な役割を果たしているのがビタミンCです。ビタミンCは抗酸化作用が高く、活性酸素を分解してくれます。
活性酸素が多く発生している年齢を重ねた女性、疲れやストレスの多い女性はただでさえビタミンCが不足がち。意識して摂取していきたいことろです。
また、ビタミンCだけをたくさんとってもやはり全体的な栄養バランスが不足しているとほとんど意味を成しません。
髪に良い栄養をバランスよく取ったうえで、コラーゲン生成のためのビタミンCを意識しましょう。

【まとめ】17型コラーゲンの正体とキープする方法
- 17型コラーゲンは減ると抜け毛と白髪を引き起こす
- 17型コラーゲンだけを増やす方法はない
- 17型コラーゲンはこれ以上減らさないのが大切
- 17型コラーゲンをキープするには、ビタミンC始めバランスよく栄養を取る